kajiyano

「kajiyano」は、兵庫県のまんなか、砥峰高原のふもとにあるコワーキングスペースです。
オーナーの祖母から譲り受けたお家を改築してできました。

建物とガーデンが一体化しているのが特徴のこの建物は、
四季の移ろいが感じられ、自然と人が集まってきます。
やってくるのは県内外からやってくるひと、クリエイターさん、地域の農家さんなど、さまざま。
仕事やおしゃべりといった使い方も人それぞれで、
そこには自由でゆったりとした時間が流れています。
「人と情報の交差点」というコンセプトの通り、
ひとが出会い情報を共有し新しいことが生まれる場所として地域に根付いています。

自然に溶け込む、
人と情報の交差点「kajiyano」

kajiyanoオーナー

山口貴士さん

― どうしてkajiyanoを作ろうと思ったのですか?

移住したとき、外のようすや四季の移ろいも楽しみながら
快適にオフィスワークや手仕事ができる場所を作りたいと思ったのが始まりでした。
同じような想いの人々が集い新しい発想やインスピレーションが生まれ、
それが地域の活性化にもつながればという思いを持っていました。

― なぜ梶原設計事務所に依頼されたのですか?

梶原さんとは、コワーキングスペースmoccoを通じて出会いました。
そして、コンセプトに沿った建物を作りたいと思ったときに、
ぱっと頭に浮かんだのが梶原さんでした。
コミュニケーションスペースを自ら設計されているということもあり、
他県のコワーキング事例の紹介やストレスを感じにくいレイアウトなどを提案していただき、
心強かったです。

― kajiyanoで気に入っているところを教えてください。

南側の大きな押し出し窓は、移り変わる庭の景色が絵画のように映り毎日見ていても飽きません。
また、吹き抜け構造になっていて圧迫感がなく気持ちよく過ごせるところもいいですね。
庭と一体化し外もよく見えるという構造によって、
自然とつながっているような感覚があり心地よいです。
自ら外へ出て、通りすがりの村の人とお話しすることもあります。

― これからどんな場所にしていきたいですか?

暮らしと仕事が一体化したようなライフスタイルを体感できる場所に育てていきたいです。
ワークショップや個展など地域内外さまざまな世代の人が交流する場をつくることで、
「生き方の多様性」に気づくきっかけづくりをしたいと考えています。
これからもユニークな人と情報がより行き交い、
面白いことがどんどん生まれる場を作っていくために、
一歩ずつ進んでいきたいです。